【パソコンサポート事例】突然のシャットダウン!原因は意外なところに?パソコン内部清掃の重要性

「あれ?急にパソコンの電源が落ちた…」 「最近、なんだかパソコンの動作が重い気がする…」

こんな経験はありませんか? もしかしたら、その不調の原因はパソコン内部の「汚れ」にあるかもしれません。

今回は、私たちが実際に経験したパソコンサポートの事例を通して、見落としがちな「パソコン内部の清掃」の重要性についてお話しします。

ご相談内容:ノートパソコンが勝手にシャットダウンする

先日、お客様から「使っているノートパソコンが、特に負荷をかけていないのに不定期にシャットダウンしてしまう」というご相談を受けました。

詳しくお話を伺うと、パソコン本体がかなり熱くなっているとのこと。これは「熱暴走」の可能性が高いと考えられます。熱暴走とは、パソコン内部の熱をうまく排熱できずに、CPUなどの部品が高温になりすぎてしまい、システム保護のために強制的にシャットダウンしたり、動作が不安定になったりする現象です。

初期対応:まずは冷却スタンドをおすすめ

熱暴走対策として、まずはお客様ご自身で試せる簡単な方法として、「ノートパソコン用の冷却スタンド」の使用をおすすめしました。冷却スタンドは、パソコンの底面に空間を作り、ファンで風を送ることで冷却効果を高めるアイテムです。

しかし、後日お客様から「冷却スタンドを使ってみたけれど、やっぱりシャットダウンが止まらない」と、再度ご相談がありました。

原因究明:パソコン内部を確認してみると…

そこで、パソコンを一度お預かりし、内部の状態を詳しく確認させていただくことに。

パソコンの裏蓋を開けてみると… やはり、CPUを冷やすための「CPUファン」とその周辺に、ホコリがびっしりと溜まっていました。まるで、灰色のフェルトが詰まっているような状態です。

試しに電源を入れてみると、案の定、CPUファンが全く回転していません。これでは、CPUが発生させる熱を外に逃がすことができず、熱暴走が起きてしまうのも当然です。ホコリがファンの回転を物理的に邪魔していたのです。

対処:丁寧な清掃でファンが復活!

原因が特定できたので、早速、専用のエアダスターやブラシを使って、CPUファンとその周辺のホコリを丁寧に除去しました。長年蓄積されたと思われるホコリを慎重に取り除いていきます。

清掃完了後、再度パソコンの電源を入れてみると… 今度は勢いよくファンが回転し始めました! これで正常に排熱できる状態に戻りました。

お客様へご説明、そして解決へ

お客様には、パソコン内部の写真をお見せしながら、

  • シャットダウンの原因が、CPUファンに溜まったホコリによる排熱不良(熱暴走)であったこと
  • ファンを清掃したことで、正常に回転するようになったこと をご説明しました。お客様も、内部のホコリの多さに驚かれていました。

その後、パソコンをご返却し、問題なく動作していることを確認いただきました。

パソコン内部の清掃はなぜ大切?

今回の事例のように、パソコン内部に溜まったホコリは、

  • 冷却性能の低下: ファンの回転を妨げたり、通気口を塞いだりして、熱暴走を引き起こします。
  • パフォーマンスの低下: 熱暴走により、CPUなどが性能を発揮できなくなり、動作が遅くなります。
  • 突然のシャットダウンやフリーズ: システム保護のため、強制的に電源が落ちたり、固まったりします。
  • 部品の劣化・故障: 高温状態が続くと、パソコン内部の部品の寿命を縮め、故障の原因にもなりかねません。

特に、ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べて内部のスペースが狭く、熱がこもりやすいため、ホコリの影響を受けやすい傾向があります。

まとめ:定期的なメンテナンスでパソコンを快適に!

「最近パソコンのファンがうるさいな」「前より熱くなっている気がする」と感じたら、それは内部清掃が必要なサインかもしれません。

パソコン内部の清掃は、快適な動作を維持し、大切なデータを守り、パソコン自体の寿命を延ばすためにも非常に重要です。

ご自身での分解・清掃は、静電気による故障のリスクや、部品の破損につながる可能性もあります。もし不安な場合や、分解方法がわからない場合は、無理せず私たちのような専門業者にご相談ください。

定期的なメンテナンスで、あなたのパソコンをベストな状態に保ちましょう!

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